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プロ野球選手の税金

こいのぼりの松田です。
今後、ブログという形で情報をお届けさせていただきます。
お手すきの際に読んでいただけると幸いです!

さて、華やかでありながら、厳しい世界でもあるプロ野球界。今は契約更改の時期で、選手の年俸がクローズアップされています。
厳しい世界を生き残っているスター選手ともなると高額な年俸を稼いでいますが、その分税金も相当な額を納めていそうですね。
今回はそんなプロ野球選手の税金事情についてお話ししましょう。

プロ野球選手は球団と雇用契約を結んでいるわけではありません。つまりサラリーマンではなく、個人事業主として球団と専属契約を結んで年俸をもらっています。
選手たちは受け取った年俸から自主トレ費や野球道具費用などの経費を差し引いて確定申告をしています。当然ながら住民税の支払いもあり、年俸1,000万を超えると消費税の納付義務も発生するようになります。

となると、実際の選手の手取り額はいくらぐらいになるのでしょうか。日本は累進課税制度ですので、所得が高くなればなるほど所得税率が高くなります。
プロ野球選手の平均年俸は2020年時点で4,189万円とされています。例えば経費を1,000万円、その他健康保険料などを加味して計算すると、所得税・事業税・住民税は約1,340万円となります。
年俸1億円であれば約4,600万円、年俸5億円であれば約2億7,300万円もの所得税・事業税・住民税がかかります!
さらにここに消費税も加えることになりますので、億越えのスター選手は年俸の50%以上を税金として納めていることになります。

また、住民税は稼いだ年の翌年に課税されます。所得税や消費税も、予定納税(前年の納税額を参考にあらかじめ納付する制度)を行う必要があります。
今年成績が振るわず年俸が大幅にダウンすると、翌年の納税資金が不足してしまうため選手に大きな負担となる可能性があります。

ドラフト1位の選手などでは、契約金で1億円もらう選手もいますよね。年俸は高くても1,500万円、ではどうやって契約金の分の税金を払うのか?となります。これは「平均課税」という課税方法があり、突出した所得がある年は、翌年以降とならして税金を抑える方法があります。プロ注目の選手の皆さん、安心してくださいね。

人気のある選手だと、球団からもらう年俸の他、スポンサーとの契約料、各種賞金などもあります。攻守交替のときにいつも走ってベンチから守備位置を行き来していた、というだけで100万円もらえたということも。やはり、夢のある世界ですよね。

プロ野球選手の年俸は額が大きいので税金の額も派手になります。今後契約更改のニュースなどを税金の面から見てみるのも面白いかもしれません。

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