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つみたてNISAの落とし穴

今回は資産形成の話をしていきます。

つみたてNISAはメリットばかり語られがちですが、今回はあえてデメリットを取り上げていきます。デメリットを理解することで、リスクを最小限に抑えていきましょう。

まずは銘柄の選択肢が少ないことです。投資できるのは、「金融庁へ届出がされた投資信託」だけです。金融機関によっては銘柄の選択肢が10社以下と非常に少ないところもあります。

続いて、損をする可能性があるということです。つみたてNISAで買える投資信託にはリスクがあり、損をする可能性があります。SBI証券の投資信託検索ツール「投資信託パワーサーチ」で検索したところ、対象銘柄で過去1年間の下落率では7~10%ほどを記録している銘柄もありました。

更に税金面で、レアケースではありますが、損失でも実質的に課税されるリスクもあります。つみたてNISAでは20年間の非課税期間がありますが、非課税期間が終了したときに通常の口座へ銘柄を移して運用を継続することもできます。
通常の口座で運用を継続する場合、「その口座へ移したときの時価」が買値として登録され、その後の利益は課税されます。つまり当初の買値で計算すれば損失であっても、「その口座へ移したときの時価」を買値として計算すると税金がかかる可能性があるのです。

最後に、コストのお話です。投資信託には「信託報酬」という、保有しているだけでかかるコストがあります。例えば信託報酬が年率1.0%の投資信託を40万円分買った場合、大まかに年間4,000円の負担が発生します。他にも投資信託が商品を売買する際の手数料など、事前にはわからないコストが発生することがあります。

つみたてNISAは国が用意した非常に良い制度ではありますので、利用される前にしっかりとリスクのことを知っていれば、より最適な運用が出来るかもしれませんね。

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