古高…こいのぼり会計事務所代表。広島愛が強い。
松田…同事務所の社員。古高は大学の先輩でもある。
松:最近知ったんですけど、日本銀行って金利がめちゃ低いんですね。
古:これでも少し前と比べて上がったけどな。
松:ここで借りたら働かずに生活できるんじゃないですか?
古:借りれんのよ。日銀は中央銀行という「銀行の銀行」で、ここでの金利ってのは日銀が一般の銀行にお金を貸す時の金利のことだから。
松:ケチだなあ。でも、なんでそんなに金利が低いんですか?
古:そもそも、日銀は金利を通じて日本経済をコントロールする役割があるのよ。例えば松田が銀行だったとして、日銀の金利が50%だったらどうする?
松:絶対に金利払いたくないし、日銀の力を借りずにやっていきます。
古:そうなるとお金に余裕がない松田銀行は融資がしづらくなるから、結果として世の中に出回るお金の総量が減るよな。
松:金利のせいで世間も不景気ですね。
古:そう。世の中のお金が少ないと物価も下がるしな。そんな感じで過熱した景気を元に戻したい時に、日銀が金利を上げることはある。逆に、日銀の金利が下がった時は「市場に出回るお金を増やして、経済を活性化させよう」という狙いがあるってことだ。
松:なるほど。日銀の金利が0%に近い今は、経済を活性化させる狙いがあると。
古:だな。
松:じゃあちょっと経済活性化させてくるので、金利0%でお金貸してください。
古:そうはならん。