古高…こいのぼり会計事務所代表。広島愛が強い。
松田…同事務所の社員。古高は大学の先輩でもある。
松田:この前取引先の方が「企業型DCが~」って言ってて、イチかバチか「ドリームキャスト懐かしいですね!」って返したら、場の空気が凍ったんですよ。
古高:令和にドリキャスの話せんのよ。企業型DCは「企業型確定拠出年金」のことだな。
松田:うっすら聞いたことありますね。
古高:もっとピンと来いよ。確定拠出年金っていうのは、加入者が掛金を運用して、利益と掛金の合計が年金になる制度のこと。企業型DCは文字通り、企業側が掛金を用意する福利厚生の一種だな。
松田:企業が運用するんですか?
古高:いや、その企業が委託した金融機関の商品から、従業員が選んで運用する。会社側が支払う掛け金や、運用で得た利益は非課税だし、手数料も会社が負担してくれるから、メリットは大きいぞ。ちなみに似た制度の「iDeCo」は個人型の確定拠出年金で、こっちも利益は非課税で掛金は所得控除の対象になる。ただ手数料は個人負担だけど。
松田:じゃあ企業型DCの方がいいんですかね?
古高:一概にそうとも言えんな。iDeCoの方が月額掛金の上限が高いし、運用先の自由度も高いから、積極的に運用するならiDeCoもアリよ。
松田:なるほど。
古高:特に松田はiDeCoの方が似合ってる気がするなー!
松田:ウチに企業型DCがないのを正当化しようとしてる…!