古高…こいのぼり会計事務所代表。広島愛が強い。
松田…同事務所の社員。古高は大学の先輩でもある。
松田:古高さん、新紙幣慣れました?
古高:すぐ慣れたよ。
松田:マジすか。僕まだ違和感あるんだよなあ。というか、新紙幣のサイクル早くないですか?
古高:前回のデザイン改定は2004年だな。ちなみその1個前は1984年。
松田:20年サイクルなんだ。でもそんなに変える必要あります?
古高:一番の目的は偽造防止だな。20年で印刷技術も進化したから、20年前は偽造が難しかった紙幣も、今はそうでもなくなってるわけよ。
松田:なるほど。
古高:だから新紙幣は透かしの肖像画背景に細かい模様が追加されたり、3Dホログラムが採用されたりして、より偽造が難しくなってる。千円札の左下見てみ?
松田:あ、北里柴三郎が3Dに!
古高:3Dホログラム入りの紙幣は世界初らしいぞ。あとは「ユニバーサルデザインの向上」、つまり年齢や国籍、障害の有無を問わず使いやすくするという目的もある。数字表記が大きくなったのもそうだし、千円札の両端の斜線触ってみ?
松田:あーこれ立体なんですね。
古高:金額でこの斜線の位置が変わるから、目が不自由な方も識別しやすいわけよ。
松田:色んな工夫があるんですね。「1万円を『諭吉』って呼んだら若い子に伝わらなかった」みたいな未来を想像して悲観してましたけど、そういう理由なら納得です。
古高:悲観ポイントおかしいって。