古高…こいのぼり会計事務所代表。広島愛が強い。
松田…同事務所の社員。古高は大学の先輩でもある。


松田：最近ニュースで「年収の壁」ってよく聞きますよね。

古高：ああ、103万の壁とか、130万の壁とかな。

松田：あれは僕の年収があまり上がらないことを指した言葉ですか？

古高：ちゃんと毎年上げとるやろ。

松田：いや年収103万アップの壁が…。

古高：そんな言葉ねえわ。年収の壁っていうのは、年収に応じて税金や社会保険料の負担が発生するラインを指してるんよ。例えば最近良く聞く「103万の壁」の場合、年収が103万を超えると所得税が発生して、さらに配偶者控除や扶養控除も適用されなくなる。

松田：ダブルパンチですね。

古高：もう１つ有名な「130万の壁」は、年収が130万を超えると原則社会保険加入が必須になって、年金や保険料の支払いが発生する。

松田：それも負担大きいですからね。

古高：結果「年収140万円の人のトータル手取りが年収125万円の人よりも少ない」ということが起きてるんよ。

松田：えー、15万円分働き損じゃないですか。

古高：そういうこと。他にも年収の壁と呼ばれるものはあるけど、メジャーなのはこの２つだな。で、こういう年収の壁のせいで「働きたくても働けない」人がたくさん現れて、今その見直しが始まってるんよ。

松田：働きたくないのに働いてる、僕のような人もいるのに。

古高：お前は年収の壁関係ないからもっと働け。