古高…こいのぼり会計事務所代表。広島愛が強い。
松田…同事務所の社員。古高は大学の先輩でもある。
松田:温泉行きたいなと思って今ネットで旅館を調べてたんですけど、「※入湯税150円別途頂きます」って書いてたんですよ。
古高:今業務時間なんやけど。
松田:どこへ行っても税金から逃れられないのか…と思って絶望しました。
古高:仕事せえよ。まあでも、入湯税は世界でもかなり特殊な税金だからな。これは地方税の一種で、環境衛生施設の整備や観光振興に使われるんだけど、海外観光客にとっては驚きの税金らしい。
松田:僕も驚きましたからね。
古高:オレは仕事中に旅館調べとるお前に驚いてるよ。
松田:ちなみに、こういう特殊な税金は他の国でもあるんですか?
古高:例えば中国だと、伝統のお菓子「月餅」を受け取った人に対する「月餅税」ってのがあるな。中国は9月の中秋節に月餅を贈る文化があるから、そこに国が目をつけたらしい。
松田:ピンポイント過ぎる。
古高:あとはイギリスだと、渋滞が見込まれる時間帯&区間を走行する車に対して課される「渋滞税」があったり、アメリカやフランスなどでは砂糖が一定以上入った清涼飲料水に課される、健康増進のための「砂糖税」とかもあるぞ。
松田:なるほど、税収だけじゃなくて、国民の行動をコントロールする目的の税もあるんですね。
古高:そうだな。オレが総理だったら「サボリ税」を導入するわ。
松田:はい、仕事します。