
古高…こいのぼり会計事務所代表。広島愛が強い。
松田…同事務所の社員。古高は大学の先輩でもある。
松田:この前ネットで見たんですけど、ドバイって所得税や住民税がないんですね。移住しようかな。
古高:その分物価高いけどな。家賃も東京の2~3倍だし。
松田:ダメか…。ちなみに、僕が海外に移住したら日本の所得税や住民税って払わなくていいんですか?
古高:これは「移住」の内容次第やな。所得税の場合は「住所が日本にない+1年以上日本で生活していない」 ・「現地企業で雇われている」なら、基本的に日本の所得税の対象外で、移住先の税制に従うことになる。
松田:なるほど、僕がドバイでこいのぼり会計事務所の仕事をやっても、日本の会社だから日本の所得税対象ってことか。
古高:ドバイ在住のお前は雇わんけどな。で、住民税はルールがまた違って、1月1日の時点で住民票が日本になければ日本の住民税は払わなくていい。逆に言うと、1月2日に出国しても、日本の住民税は1年分発生するんだけど。
松田:移住タイミング大事ですね。
古高:というか、海外に住んで海外企業で働けば日本の主な税金からは逃れられるけど、その先には海外の税金が待ってるし、大抵の先進国と日本で税率もそんなに変わらんぞ。
松田:じゃあ、所得税ゼロの松田王国を建国してそこに住みます。
古高:国王なら所得税気にせんでええやろ。
松田:確かに、そこがちょっと変か。
古高:他も全部変だわ。