
古高…こいのぼり会計事務所代表。広島愛が強い。
松田…同事務所の社員。古高は大学の先輩でもある。
松田:前にサラリーマンの節税で「ふるさと納税」をオススメされた回あったじゃないですか。
古高:あんま「回」とかいうなよ。設定大事にしろ。
松田:はい。その時「申請も忘れずに」って言ってましたけど、申請ってのは確定申告ですか?
古高:確定申告でもええけど、「他に確定申告の必要がない」かつ「ふるさと納税の寄附先が5自治体以下」の場合は、寄附先にワンストップ特例申請書を提出するだけで大丈夫よ。
松田:へー。確定申告がいらないのはいいですね。
古高:ただし、ワンストップ特例制度と確定申告は併用できない点に注意やな。同じ年度に確定申告をすると、ワンストップ特例の申請は無効になる。
松田:あ、じゃあサラリーマンでも副業とかで確定申告をしてる人は、この制度は使えないのか。
古高:そう。あとは医療費控除でその年だけ確定申告するケースとかな。
松田:ちなみにこれ、ワンストップ特例申請をして、確定申告では医療費控除だけ申請した場合はどうなるんですか?
古高:ワンストップ特例が無効になるから、ふるさと納税の控除は受けられんぞ。
松田:それは罠すぎる。
古高:その場合は5年以内なら遡って申告できる「還付申告」って制度があるから、翌年以降に確定申告すれば大丈夫よ。
松田:税金にも3秒ルールがあるんですね。