こんにちは、こいのぼりの松田です。
前回は給与明細の控除項目のうち、「税金」に関するお話をしました。今回は「社会保険料」となります。
(前回のお話しはこちら「給与明細と仲良く①」「給与明細と仲良く②」)
「どうせ将来の年金はもらえないから、社会保険料は払いたくない」
「社会保険料って、税金より高いんだ」
など、やはりいい印象はないですよね。私もすべてを否定できない、というよりも、正直言ってその声に納得できる部分の方が多いです。
多くの場合、収入の約15%ほどがこの社会保険料として控除される計算になりますが、かなりインパクトは大きいですよね。
ただ、いざというときに自分を助けてくれるのは事実です。
自分が危機に見舞われたとき、その保障を受けられないということを考えると、心底ぞっとします。
細かくは記載しませんが、制度としては、国民にやさしいものとなっているのは確かです。
社会保険料は、ここでは健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、労働保険料のことを総称しています。
それぞれに役割があり、総じていえば、社会福祉のための財源になります。
年金や生活保護など、他人を助ける機能。
そして、自分がけがや病気、出産などをした際に受けられる、自分自身を助ける機能。
これらの役割を担っています。
加入したほうがいい、悪いという問題ではなく、(たいていの場合は)義務として社会保険に加入する必要があります。
また、社会保険料を抑えるには、サラリーマン自身がどうにかできるものではなく、会社の方針が大きく影響しますので、税金に比べ節約しづらいものになっています。
この社会保険の制度がいいものか悪いものかは意見さまざまですが、変えたいと思う人は、政治に働きかけるしかないです。
「現状に甘んじるべき」といいたいわけではないですが、私を含めて大多数の方は、まずは足元のこの制度が意味のあるものだと理解し、「これが社会なのだ」と結論付けるしかないでしょうね。
納得いかない人は、選挙に行きましょう。もしくは、立候補して、民意を問いましょう。
給与明細についてのコラムは今日で最後です。
まずは内容をご理解いただき、それに準じた対策を打つこと。
その作業を繰り返すことで、少しずつお金と仲よくなっていけるのではないでしょうか。