今回は保険の話をしていきます。
生命保険にはいろんな区分がありますが、その中のひとつで、「掛け捨て型保険」と「貯蓄型保険」という区分が存在します。
掛け捨て型保険とは、支払った保険料が返って来ない保険商品で、保険期間を一定期間としている定期タイプのものが一般的と考えてよいでしょう。例えば保険期間20年の「定期保険」は、20年後に保険期間を満了すると保障はなくなり、保険料は戻りません。その代わり保険料は保障のみの費用となるため、保障金額を高く設定しても保険料は割安です。
貯蓄型保険とは、保障機能と貯蓄機能が合わさった保険商品で、保険期間は一生涯となる「終身」のものや一定期間のものがあります。
例えば、死亡保険の「終身保険」は必ず保険金の支払いが生じる商品ですので、保険会社は保険料の一部を積立てて運用します。終身保険の場合は、「60歳まで」など保険料払込期間が設定され、一般的にその時期を過ぎると、積立金が保険料払込合計額よりも時間が経過するにつれて増えていく仕組みとなっています。
掛け捨て保険と貯蓄型保険では、そもそも「何に備えるのか」が異なります。掛け捨て保険の目的は、リスクに備えるための保障で、貯蓄型保険の目的は、ライフイベントへの資金準備といえます。
保険そのものの機能は、リスクに備える「保障」であり、そこに「貯蓄」を付与するかどうか。「保障」と「貯蓄」を分けて考えてみて、自分のライフスタイルに合った保険を探してみてはいかがでしょうか。